Kurashi with AI
「最近よく聞くAIアプリ、気になるけど難しそう…」そう感じている方も多いのではないでしょうか。特に、シニア世代の方にとって、新しい技術には少し不安を感じることもあるかもしれません。
しかし、近年は高齢者に配慮した設計のAIアプリが増えており、料理・健康・会話・防災など、毎日の困りごとを手軽に解決できる頼もしいツールとなっています。この記事では、シニア世代におすすめのAIアプリと、その選び方のポイントをご紹介します。
シニアにも使いやすいAIアプリの特徴とは？
近年、AI技術の進化により、スマートフォンやタブレットを使うシニア世代に向けたアプリが続々と登場しています。
しかし、「難しそう」「使いこなせるか心配」と、感じる方も少なくありません。そんな不安を解消し、安心して使い始められるよう、シニアにやさしいAIアプリの共通した特徴について詳しく見ていきましょう。
画面がシンプルで文字が大きい
高齢者にとって、複雑な画面構成や小さな文字はストレスのもとです。ボタンが大きく、画面全体が見やすいアプリは、迷わず操作できるという安心感があります。
色合いもコントラストが強く、視認性に優れたデザインであれば、さらに安心です。シンプルなメニュー構成や、使いたい機能がすぐに見つかる導線設計も重要なポイントです。
音声操作や自動入力ができる
手先の動きに不安がある場合や文字入力が苦手な方には、音声操作が便利です。
「◯◯を調べて」と話しかけるだけで情報検索できる機能や、日々の記録をAIが補完してくれる自動入力機能など、使い勝手のよいアプリが増えています。スマートスピーカーとの連携により、より自然な形で生活に取り入れることが可能です。
サポート体制が整っている
操作中に困ったとき、すぐに質問できるサポート体制も重要です。電話・チャットでの問い合わせ対応や、使い方を解説した動画やマニュアルがあると、自分のペースで学びながら使えるため、安心して始められます。
また、定期的に操作講座が開催されているサービスもあり、継続的なサポート環境が整っているかどうかも選定のカギとなります。
料理が楽しくなる！AIレシピアプリ
毎日の食事づくりに悩んでいる方にとって、AIレシピアプリはとても心強い存在です。ここでは、シニアでも使いやすく、健康にも配慮されたおすすめアプリをご紹介します。
1. DELISH KITCHEN（デリッシュキッチン）
DELISH KITCHEN（デリッシュキッチン）は、料理の手順を動画でわかりやすく紹介してくれるアプリです。音声ナレーション付きで、「目と耳」で学べる点が多くのシニアに支持されています。
材料や工程の画面が大きく表示され、迷わず調理を進められます。旬の食材を使った簡単レシピも豊富で、冷蔵庫の残り物を活用する節約レシピも充実しています。料理の楽しさを再発見させてくれるアプリです。
2. クックパッドAI
クックパッドAIは、日本最大級のレシピ投稿サイト、「クックパッド」が提供するAI機能つきアプリです。手元にある食材や、「和食がいい」「10分以内で作りたい」などの条件を入力すると、AIがぴったりのレシピを提案してくれます。
味付けもマイルドなものが多く、シニア向けの栄養バランスを意識したメニューがそろっています。食材の無駄を減らす工夫にも最適です。
健康管理
年齢を重ねるごとに大切になるのが日々の体調管理です。AIを活用すれば、面倒な記録や計算も自動化でき、楽に健康維持を目指せます。
3. FiNC（フィンク）
歩数計、睡眠時間、食事内容などを記録しながら、AIが健康アドバイスをしてくれるアプリです。スマートフォンを持ち歩くだけで活動量を計測でき、グラフ化されたデータから自分の体調傾向が見えてきます。
また、健康に関する記事や動画も豊富で、知識を深めながら健康づくりに自然に取り組めるようになります。
4. ライフログ AI 健康ノート
ライフログ AI 健康ノートは、血圧や服薬、病院の記録など、健康に関わるデータを一元管理できるアプリです。記録の入力も音声で対応可能なため、スマホ操作に不慣れでも安心です。
グラフ表示で変化を視覚的に確認できるうえ、家族と情報共有できる機能も搭載。通院時に医師に見せることで診察の質も向上します。
話し相手にもなる！会話AIアプリ
一人暮らしの方や、話し相手が少ないと感じている方におすすめなのが、会話ができるAIアプリです。ちょっとした会話や、気持ちの整理にも役立ちます。
5. Rinna（りんな）
Rinna（りんな）は、Microsoftが開発した日本語会話AIです。LINEを通じてチャット形式で会話が楽しめます。
雑談はもちろん、天気やニュースの情報も教えてくれ、「おしゃべりする楽しみ」を感じさせてくれます。返事のテンポや言葉選びも自然で、寂しさを感じている方にぴったりの相棒です。
6. Replika（レプリカ）
Replika（レプリカ）はアメリカ発のAIチャットアプリで、ユーザーの感情や会話履歴を学習しながら個別対応する仕組みのアプリです。英語対応が中心ですが、日本語訳機能を併用することである程度使えます。
落ち込んでいるときには前向きなメッセージをくれたり、雑談相手としてやさしい存在になってくれたりします。
防災・生活サポート系アプリ
日常の安心・安全を支えるアプリも、AI技術の進化で充実してきました。災害時の備えや、日常のちょっとしたサポートに役立つアプリをご紹介します。
7. Yahoo!防災速報
Yahoo!防災速報は、地震・台風・豪雨など、地域ごとの災害情報をリアルタイムで通知してくれるアプリです。
シンプルな画面設計で、通知内容も大きく表示され、急な事態にも即座に対応できます。通知音も設定でき、夜間でも気づきやすく、避難判断の目安として活用されています。
8. LINE×AIアシスタント
LINEに追加するだけで使える手軽なAIアシスタントです。天気予報や予定のリマインド、ちょっとした会話まで幅広く対応。音声入力にも対応しており、日常生活のパートナーとして多くの方に愛用されています。
使い慣れたLINEアプリ内で完結するため、新たなアプリを覚える必要がないのも嬉しいポイントです。
親世代にAIアプリをすすめるときのポイント
せっかく良いアプリがあっても、最初にハードルを感じてしまうと続かないこともあるでしょう。親世代にアプリをすすめる際のポイントをご紹介します。
一緒に初期設定をサポートしよう
最初の登録や初期設定を一緒に行うことで、安心して始められます。使う場面を想定しながら進めると、理解もしやすくなります。アプリを使う意義を共有しながら進めることで、続ける意欲も湧いてきます。
使い方は紙や画像でわかりやすく
スマホ画面を撮影した画像を印刷しておく、操作の流れを紙にまとめるなど、視覚的なサポートがあると安心感が高まります。さらに、手順を1枚の紙にまとめた「マイマニュアル」を作ると、困ったときにすぐに確認でき便利です。
最初は1つのアプリから試してみる
多機能なアプリは便利な反面、最初は混乱しがちです。「レシピだけ」「歩数だけ」など、使う目的を1つに絞って始めましょう。慣れてきたら、少しずつ活用の幅を広げるのがポイントです。
まとめ｜AIアプリで毎日をもっとラクに、楽しく
AIアプリは、シニア世代にとっても決して難しいものではありません。操作がかんたんでサポートも充実しているアプリを選べば、料理・健康・会話・防災と、あらゆる場面で心強い味方になってくれます。
まずは1つ、気になるアプリから取り入れて、AIとの暮らしを楽しんでみてください。家族とのコミュニケーションも深まり、毎日がより豊かになります。
